参照するサイト: 耳栓の遮音性能比較
モルデックス(Moldex)は、耳栓を作っている会社だ。アメリカが本社だ。
日本法人もあるがセールスが1人しかいないようである。
モルデックスは、3MやEAR、Howard Leightなどと比べると耳栓の発売は後発に当たる。
思い出してほしい。
20年前は、Ear Classic(日本名 イヤーウイスパー) が耳栓の定番で、NASAが使用している耳栓として一番使われていたことを。
EAR Classic は、形状は、円柱型。 スポンジ型の原型だ。
この後、発売されたのが、Ear TaperFit2(日本名 サイレンシア)
付け心地がいい耳栓として売り出された。(そのかわり、耐久性が悪くなった)
考えてほしい。
製缶工場や飛行場や射撃場で仕事する人が、TeperFit2(サイレンシア)では心もとないことを。
そんな時期にCamo Plugs(通称Camo)が発売された。
最初だったので、遮音性能を強めにした。
そこで、Camoの遮音数値をNRR33として、周波数の遮音性能値も実際に被験者に耳栓をさせて、データ化した。
(実際、10人の被験者の数値の上と下を除外した真ん中の人の平均値を取るそうである。)
Camoは、遮音性能においては好評を得たが装着感においては他社の耳栓に負けていた。
だから、今度はもう少しソフトの耳栓を作ることにした。
そこでできたのが、Spark Plugs(通称 Spark)。これは、レースのNASCAR の公式の耳栓となった。
その後、Goin Greenも発売となった。
後、SoftiesやMellowsは、当初ヨーロッパ向けでアメリカでは、流通していなかった。
ところで、SparkやGoin Green、 Softies の遮音性能は、Camoと同じになっているのは、わけがある。
これらの耳栓は、新たに被験データを取っていないのだ。
Camoの柄違い、色違いとして数値登録したのだ。
耳栓というのは、つける人によって遮音性能が違う。
ただ、複数人の被験者データを数値化していたら、Camoの数値より上になるとは考えにくい。
そもそもメーカーの思惑としては、Camoが一番なのだから。
最近の被験者データ数値の省略の例もある。、PuraFitの別バージョンということで、発売されたMeteors(メテオ)。
こんな形状の違う耳栓が同じ遮音数値というのは、おかしいと考えるのが普通だろう。
なぜ、省略したのか? 考えられるのは、コストと時間の削減である。
耳栓の数値は、こういったことがよくある。
たとえば、3Mの1100という耳栓は、日本とアメリカでは周波数ごとの遮音性能が違うのだ。(NRRは、同じであるが)
結論: Camoの別バージョン(色違い)として、数値登録されたSpark、GoinGreen、Softies の数値は便宜上のものということ。